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2004年 11月 20日
カディスのバス・ターミナルに戻ってきたのは、午後5時ごろであったろうか、ターミナルから街の中心部に向けて歩き出そうとすると、おじいさん(推定年齢70歳)に声をかけられる。
「どこに行ってたんだい?」と聞かれ、「メディナ・シドニア」と答えると、 「何で海に行かなかったんだ?カディスの海は最高だぞ」と言われ、行かなかった訳を話すと大笑いしながら私の持っているカディス県の地図を指差して、 「ここにいけばたんと見られるのに・・・若いのもたくさんいるのに・・・美味いもんだってあるし・・・じつはオレ、ここの帰りなんだよ、ヒッヒッヒ」と言うではないか。 し・く・じ・っ・た・-!!! もう今日は時間がないし、明日はマドリー近くの「チンチョン」に行かなければならないし・・・結局、涙を飲んで諦めることになってしまった。 カディスの海岸では●●を拝むことはできないと知ったときよりもショックが大きく、本日のヤケザケが決定する。 街をあるきながらも悔しい思いがまとわりついてくる。 悔しがれば腹も減ってくる。 ということで前日に行ったバルに入り、ビールと「カラマーレス・フリートス」(イカのフリッター)を注文。 相変わらずここの揚げ物は旨い!! ミネラル・ウォーターだけを買おうと入ってみたが、安いのだ。 グラナダの水「ランハロン」・ひまわりの種・コーヒー・イカの墨煮の缶詰(3缶入り)で3ユーロしないのだ。 時刻は午後の7時半頃であったろうか、日はまだ沈まない。 ここでこうして遠くに海を眺めていると心が落ち着く。 パラドールの宿泊客は私のように一人ではなく、皆さん家族連れである。 左の席でも、右の席でも楽しそうにワイワイとやっている。 こんなときに感じる孤独感も旅ならではのものであろう。 一瞬、「ベニスに死す」の主人公になったかのような錯覚を覚える。 予約を入れてあったのに案内されたテーブルはレストランの入り口付近であった。 ここからは海を見ながら食事ができないので、クレームを入れたら、次に案内されたテーブルはこのレストランの一等地であった。 ラッキー♪ 今日もうまいもんを食おうと意気込んで注文したのは、前菜が「3種類の鰯のカナッペ」、メインがドラード(ではないかも・・)という白身魚のトマトソース煮である。 相変わらず美味くないロハの前菜を食べていると、声をかけられる。 「日本の方ですか?」と日本語なのだ。 見れば着飾った私と同年代くらいに思えるご婦人で、メニューが読めなくて困っているという。 英語のメニューがあることを教えてあげると、英語もスペイン語もダメだとの答えに唖然とする。 昨日日本を発って、先ほどカディスに着いたばかりだそうで、こんなことは予想をしていなかったという。 それではということで、空いている私のテーブルに彼女とそのご主人と思われる人を座らせてメニューの解説を始める。 ひと通り説明すると、オススメは?と聞かれたので、カマレロに聞くと、やはり前日に私が食べた海老のボイルがイチオシということでメインはそれにし、前菜は私が頼んだ「3種類の鰯のカナッペ」にした。 10分近くもメニューの説明をしてあげたのに、あっけない終わり方をしたものである。 ところが不味い! この鰯、どれもこれも缶詰の臭いが鼻をつく。 失敗であった。 いまごろあのmaybeご夫婦も同じものを食べているのではないかと思うと少しだけ救われもしたが・・・・・ 魚は新鮮だが、ソースが不味いのである。 仕方がないのでソースをよけて、塩と胡椒を振りかけて食す。 なんとも味気のないメインにがっくりと頭をうなだれる。 不味い食事にワインも進まず、最後はワインだけを飲むことになってしまった。 ワインを飲みながら、20メートル後方のあのmaybe夫婦は明日からの旅が無事に済むのだろうかと心配していると、そのmaybe奥さんが私のテーブルのところにやってきてさきほどのお礼に私の夕食代金を出させてくれないかと言ってくる。 私の夕食代金は宿泊費と込みになっているし、支払うのはワインだけだと言うと、そのワイン代金を是非ださせてくれと執拗にせまってくる。 ということでワイン代金の8ユーロを有難く頂戴した。 もっと高いワインを飲んでおけばよかった・・・・・・・・・・・ 食後、ロビー横にあるインターネットと戯れていると、再び彼らがやってきて食後酒でもと誘われ、ホイホイとついて行く。 彼らは翌々日にセビージャに行き、コルドバ、グラナダ、マドリー、バルセロナと回り、その後フランスに入る予定であるとのことであったが、その間の移動手段についてちんぷんかんぷんであったのには驚かされた。 出発前に手配したのは宿泊施設だけで、あとは何の知識も持ち合わせていないのだ。 JTBのガイドブックさえあればなんとかなるとタカをくくっていたようだ。 スペイン語はもちろんのこと英語も全くダメなのにずいぶんと無謀なことをしたものだと呆れもするが、 「袖ふれあうも他生の縁」である。 切符の買い方、鉄道駅やバスターミナルへの行き方、美味いレストランなどなどを教えてあげることにする。 彼らがどこに住み、どんな職業に就いているかは聞かずじまいだったが、どうも衝動的に旅に出たように思えてしかたがない。 私は駆け落ちではないかとにらんでいるのだが・・・・・・ ヤケ酒を飲むはずがなんだか深刻な酒になってしまった。
by fuanita2
| 2004-11-20 15:10
| 04'秋 スペイン・フランス旅行
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