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2005年 07月 16日
まず初めに向かったのは地中海岸の街「カシ」(Cassis)である。ここで本場のブイヤベースやカシ名物のウニに舌鼓を打とうという魂胆である。
ジェムノからカシまでは10キロ強、あっという間に着いたのは喜ばしいことなのだが、なにやら街中は渋滞中。「フェット・ドゥ・ラ・メール」(海祭り)などと書かれている横断幕が随所に見受けられる。 駐車スペースを探すこと30分。結局、どこにも車を停められなくてカシでの観光もブイヤベースも断念。「やったー!マツリだー!」と盛り上がったのも束の間、「悪い日に来ちまった・・・」とガックリ。 カシの隣町「シオタ」(Ciotat)の海岸道路にはたくさんのレストランがあり、ここならブイヤベースくらいはあるだろうと、1時間1ユーロの路上パーキングに車を停めレストラン探索行動を開始。 そのとき、ある地元の老人に声をかけられる。 「なんで、お金なんかはらうんだ?」・・・なんかなまってる。聞き取りづらい。 「ここから50メートルくらいあっちのほうに行ったら、タダで停められるとこあるのに、それにここだったら1時間しか停められないよ。あっちは何時間だってだーれも文句は言わないぞ。ほら、あっちいっといで」・・・なんとか聞き取ることができたが、この老人、赤銅色に日焼けしていかにも漁師風。顔はおだやかで笑顔が絶えない。(今回の旅行で何度、こんな優しい顔を拝んだことだろう。) この老人の優しさにも心を動かされたが、もっと感動したのは彼の言葉。 これがいわゆる「プロバンス訛り」なのだろうか、一語一語がはっきりしているのだ。 うまく表現することはできないが、普段、耳にするフランス語のなめらかさがまったくなくゴツゴツとした発音である。 「r」音に至っては、スペイン語のように口蓋に舌を接触させて発するので、スペインの片田舎にいるような錯覚を起こしてしまったほどである。 今日も気温は35度近くまで上昇しているのだろう、日差しが痛い。腹も減ってきたし、暑くてかなわないので、そこそこ繁盛しているブラッスリーで妥協することにした。 注文は「シーフード・サラダ」、またかよ!の「ニース風サラダ」、それとメインに「プロヴァンス風ムール貝」。 具のシーフードも酸っぱすぎてガフガフの味。まるで、「よっちゃんの酢漬けいか」を食べているようであった。 あ~ぁ よっちゃんのぉぉぉ すづけいかぁ~ するめっじゃないよ すづけいかぁ~~♪ このCMソング最近聞かないけど、どうしてるんだろ、よっちゃん。 それでも私は落ち込まない。何故って、食後のデザートというか・・・なんちゅーか・・・オタノシミが待っているからである。 会計をして、女房と娘とをこのカフェ・ブラッスリーに残して少し離れたところに駐車している車を取りにいってくると申し出る。 こんな炎天下を10分も15分も歩くのはたいへんなので、彼女たちはさぞや喜ぶだろうと期待していたのに、女房から帰ってきた返事は、 「なにいってんのよ!ひとりでイイモノみようったってそうはいかないわよ!!」。 感謝され、かつ「あの光景」を心行くまで楽しめる、というコッチの作戦は大失敗。 車に乗り込むも、女房と娘は十分に観察したブツの品定めで興奮がさめやらぬ様子。 私はといえば、その話に興味のないふりを装いながら耳はダンボ状態。そのときの私はきっと苦虫を噛みつぶしたような顔をしていたのだろう。 こんなことを書いているとあのときの無念さが蘇ってくるので、とっとと先に進むことにしよう。 次に向かった街は「サナリー・シュル・メール」(Sanary-sur-mer)。この街にある「ソレイヤード」というプロヴァンス生地の専門店である。あらかじめ調べておいた"1, place de la Liberté"の住所を頼りに店舗を探すが見つからない。だいたいこんな住所はないのだ。 そこで、近くの食器屋のおじさんにこの所在を確かめると、サナリーに何十年も住んでいるという彼はこの広場の名前を聞いたことすらないらしく、サナリーの地図を引っ張り出して念入りに調べてくれる。次に彼は近所の知り合いに尋ねたり、携帯電話で問い合わせまでしてくれるのだ。 結局、目当ての「ソレイアード」を見つけることはできなかったが、思わぬ親切にめぐり合い、かけがえのない思い出をいただいた。メルシー、ミルフォア! 今日は前半のハイライトともいうべきホテル、アラン・デュカスが経営する「オステルリー・ド・ラベイ・ド・ラ・セル」に宿泊するので、ドライブは早めに切り上げ、ホテルライフを楽しむべく内陸部の街「ラ・セル」(La Celle)に向かう。
by fuanita2
| 2005-07-16 18:21
| 05'夏 フランス旅行
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