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2004年 09月 24日
カルモナのバス停から上の写真のような小径を登ること20分余で今日の最終目的地であるカルモナのパラドールに到着した。 フロント前の入り口から建物を見上げると、風情があるというよりも不気味な威圧感がある。 さすがにペドロ一世が要塞として建造しただけのことはある。 スペイン・ポルトガルの旅行代理店「イベロジャパン」さんの説明によると、 セビーリャから30kmの高台にある町、カルモナは、フェニキア、カルタゴ、ローマ、西ゴート、アラブ、ユダヤ、キリスト教徒と数々の民族が支配し、軍事上の要所としてきました。14世紀には、ペドロ残酷王もしくは庶民からは正義の王と呼ばれたペドロ1世の居城が建設され、数世紀の間、放置され、また2度の地震によって大きなダメージを受けたこの城を19世紀末に再建、復元したものがパラドールとなっています。 美しい庭園やプール、パティオ、ムデハル様式の噴水に彩られ、アラブの雰囲気漂う個性的なパラドールです。 クラシックな内装が施された客室はゆったりと広く、明るいバルコニーを備え、1年中予約が絶えない、人気の高いパラドールのひとつです。 ローマ人がここまで来ていたのは知っていたが、その前にフェニキア人やカルタゴ人(=フェニキア人)がやってきていたとは初耳だ。 古くから「地中海世界」が活発に活動していたことを感じさせる。 (地中海についてはフェルナン・ブローデル著「地中海世界」がわかりやすい) 部屋に荷物を置き、仕事よりも気になっていたブログのチェックを済ませる。 皆さんの楽しそうなブログライフを指をくわえながら見つめる。 自分も参加したいが、日本語入力の方法がわからないのでヤケを起こし、ローマ字入力にて記事をアップする。気分的に消化不良。 パラドールのバルで本日初のビールをグビる。 スペインのバルではアルコールを注文するとオリーブやその他のちょっとしたつまみを出してくれる。もちろん無料。おかわりも自由である。 パラドールの宿泊客はスペイン人が圧倒的に多い。 スペインはどこに行っても日本人に遭遇するが、今までにパラドールで日本人に遭遇したのはたったの2回だけである。 パラドールのように歴史的に価値がある宿泊施設が日本人の間で認知されていないことを残念に思う。 料金にしても他の同等のホテルにくらべれば格安なのに勿体無いと思うのだが・・・・・ アンダルシアの平原を眺めながらそんなことをツラツラと考えていたら横にいたスペイン人の老夫婦に声をかけられる。 この夫婦はガリシア地方(スペイン北部)出身で、仕事をリタイアしたあと夫婦でスペインのみならずヨーロッパ各地を旅行しながら老後を楽しんでいるという。 自分もそのうち・・・・・いつも顔をつき合わせてはいがみ合っている中古女房が急にいとおしくなる。 一人旅にはこんな素晴らしい効果もあるのだ。 老夫婦としばらく話したあとレストランに向かう。 写真はサーモンのパテのタルト。これでモンティージャ(シェリー酒に似た酒でコルドバ郊外のモンティージャ地方で生産される)を飲る。 まず、赤い普通のガスパチョから口をつける。 美味い!旨い!うますぎる! こんなに奥深い味のガスパチョは初めて食べた。(それまでのガスパチョNO1はグラナダのパラドールで食べたガスパチョであったがNO1が入れ替わってしまった) 次は「白いガスパチョ」・・・これがまた旨かった。 これはにんにくの冷製クリームスープである。いわゆるガスパチョの味ではないが、旨いのだ。 パンをガスパチョに浸して食べる作業も忘れ、ペロリンと平らげてしまった。 注文の際にLangostino(海老:ランゴスティーノ)とLenguado(舌平目:レングアード)と取り違えて言ってしまい、サーブされたときシマッタ!と思う。 でも、この舌平目のオリーブオイルソテーは正解であった。 舌平目はプリプリと身が引き締まっており、いい味を出している。 パン粉をつけてオリーブ油で焼いただけなのに、何でこんなに美味しいのだろうと思わず唸ってしまう。 以前にグルメ番組である女優が舌平目のムニエルを食べながら、 「口に入れるととろーっととろけてしまいます」 と言っていたが、口の中に入れた瞬間に解けてしまう舌平目はいかがなものであろうか・・・ 私が白ワインで最も気に入っている「マルケス・デ・ラ・シエラ」(モンティージャ・モリーレス産) すきっとした味わいの中に、ほのかにモンティージャの味を感じる。 これがたったの8ユーロ。(小売でなく、このレストランでの価格) カルモナのパラドール全景
by fuanita2
| 2004-09-24 07:09
| 04'秋 スペイン・フランス旅行
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