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2005年 10月 21日
リクヴィルの街ではジャン・ベルナールに美味しいと教えてもらった店で食事をすることにした。
まず女房。・・・「うぐ、うぐぇ・・・なにこれ?」 次に私。「う・・・(この間、約15秒)・・・げげ!なんじゃこりゃ!?」 酸っぱいのだ。オニグラスープにはときどき酸味を感じるものがあるが、これはヤワな酸っぱさではなくて、お酢そのものを飲むような酸っぱさなのである。 はっきりいって味を感じるどころではない。こういうものを食べると私は頗る機嫌が悪くなる。そして、それはやがて女房へ飛び火することになる。 残すことの大嫌いな私も女房もこれは残さざるを得なかった。 まずは私。・・・キャベツを食べて、「げ!げぇ!またかよ!」 次に女房。・・・「わ!すごい!」 またもや酸っぱいのだ。シュークルートは酸味のある食べ物であることくらいは知っていたが、この酸っぱさもものすごいものだ。薬局に売っている粉末の「アスコルビン酸」に匹敵するほど酸いのである。 キャベツは諦めて、苦手な豚肉を食べてみる。いちばん手前の脂身の少なそうなのを選んで齧ってみる。・・・「うぎゃ!うぎぇ!」・・・豚肉臭いのだ。中目黒にあるラーメン屋「百麺」のラーメンに匹敵するくらい獣臭が強烈なのである。 ますます機嫌が悪くなってしまった私はボソッと「シュークルート食べようよっていったのはママだよな」と言ってしまった。するとその言葉に引火した女房は「なによ!オニグラ食べたいっていったのはあなたじゃないのよ。だいたい、このお店にしようって言い出したのあんたじゃないのよ!・・・・・(この後、約2分30秒烈火の罵倒が続くが、紙面の都合で割愛させていただきます)」。 まあ、そんなこんなでこのあと冷戦状態。仲の良い二人の間に鉄のカーテンがおろされたのであった。 献立はキッシュ・ロレーヌ、タルト・フランベ、ポテトサンド、ショソン・オ・ポム。アルコールはクロナンブールとピノブロン。 ささやかではあるが、こんな食事をしているといつの間にやら鉄のカーテンは取り払われ、気がつけば楽しかったプロヴァンス・アルザス旅行の話の華が咲き始めていたのであった。メデタシ メデタシ あしたはパリだ。
by fuanita2
| 2005-10-21 06:41
| 05'夏 フランス旅行
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