汎著巣旅行記
2009-04-12T18:15:33+09:00
fuanita2
NEXT
Excite Blog
ボルドーにて
http://fuanita2.exblog.jp/10707647/
2009-04-12T18:13:00+09:00
2009-04-12T18:15:33+09:00
2009-04-12T18:14:58+09:00
fuanita2
09'春 フランス旅行
午前11時55分。ボルド―・カンコンス広場前。午後〇時15分開店予定のレストランの前にできた行列である。その数、およそ50人。日本人だけではなく、フランス人もこのように行列をする民族なのである。
前に50人も並んではいたものの、一巡目でレストランに無事通された。1階から(少なくとも)5階まですべてダイニングになっているため、100人や200人は軽く収容できるので心配には及ばないのである。
このレストランは以前にも食事をしたステーキ専門の、というかメニューには17€のフォーフィレ(サーロイン)のステーキしかない"L'Entrecôte"である。(そのときの記録) グリーンサラダのあとにフライドポテトがてんこもりになったステーキ登場。ステーキはこれだけでなく・・・↓ あとには追加のステーキも控えているいる。
このステーキはとても柔らかく、口の中でとろける・・・とまではいかないが、あまり歯に負担をかけずに食べることができる。ソースはこの店のオリジナルで、成分を分析できないほどいろいろな材料が使われていると思われ、サーロイン・ステーキととてもよく合う。ただし、かなり脂っこい。
今回はANAのラウンジでくすねてきた ありがたくいただいた醤油とワザビを携行していたので、それにつけて食べてみたところ、日本勢の負けが決定した。で、和牛には山葵と醤油があうけれど、やはりフランス牛にはフランス風のソースが似合うという結論を下した。 そろそろステーキも残りが1/4くらいになったころ、”女給”という言葉がぴったりとくるサービスのおばさんに「ポムフリはいらんかね?」と聞かれたので、「では、ほんのちょっとだけ」とお願いしたのに、写真にあるようにゴソッともられてしまった。
それでもなんとか完食できたのは、食事前にジアスターゼを飲んでおいたからである。おかげで、食後に胃がもたれることもなく、夜もたっぷりと食事をすることができた。
ところで食事中、女房がしきりに隣りのテーブルで食事をしている同年代のフランス人カップルを盗み見ているので訝しく思い、小声にする必要はないものの万が一を考えてこそっと理由を尋ねてみると、「見てみて、お隣、もう終わってる。ぷぷぷ・・・」と笑いながら言う。そこで横目で彼らのテーブルを見てみると、すでに終わっていた。われわれとほぼ同時にサーブされたのに、われわれはまだ1/3も食べ終えていなかったのだ。ボクはステーキとポテトフライと格闘することを専らにしていたので気がつかなかったが、女房の話によると男性はポテトを2回もおかわりしていたという。おまけにフランス人なので当然のことながら、食事中はしゃべりっぱなしだったそうだ。どうも彼らは「呑み食い」をしていたと思われる。フランス人が野菜にしても、パスタにしても”ふにゃふにゃ”を好むのはこんなところにその原因があるのかもしれない。
ステーキ「L'Entrecôte」(ボルドー):http://www.entrecote.fr/villes/bordeaux.htm 午後からはボルドー市観光局主催のワインツアーに参加した。今日のコースは”目に毒な”ワインを数多く産出するメドックである。 初めに訪問したシャトーは”シャトー・モーカイユ”。 試飲したのは2004年のもの。なかなか味が良かったのでミレジム1996を1本購入した。(35€) ”シャトー・マルゴー”の写真を撮り、次に訪問したのは、 ”シャトー・アガサック”である。 ここのワインはかつて飲んだことがあるので購入は控えた。
普通、試飲はせいぜい1杯か2杯なのに、ここでは次から次へとワインが大盤振る舞いされたので、一部の旅行者はこのときぞとばかりに飲んでいた。それはそれでいいのだが、帰りのバスの中で、彼らは大騒ぎをはじめ、そのうちに卑猥な言葉もちらほら出てきた。もちろん彼らはフランス人でも日本人でもない。ハンガリー人でもネパール人でも、もちろんない。”ビュッフェ”じゃなくて”バッフェ”が大好きな人たちである。]]>
ペリグー散歩
http://fuanita2.exblog.jp/10592757/
2009-03-26T12:49:00+09:00
2009-03-26T12:50:15+09:00
2009-03-26T12:49:50+09:00
fuanita2
09'春 フランス旅行
ペリグー駅から歩いて20分で旧市街地に着く。防衛上の理由からか、道路の道幅は狭く、くねくねと入り組んでいる。
足の便が悪いということと、外からの人々をひきつけるだけの名所旧跡も乏しいので、観光客の姿は一度も見ることはなかった。見かけたのは、のんびりと、あくせくすることなく、地道に生活を営んでいると思わせるような平和なペリグーの住人たちだけであった。
ペリグーの旧市街地にあるサン・フロン大聖堂。パリのサクレ・クール寺院にとてもよく似ている。中に入ろうとしたら、ちょうどお葬式のミサがあるというので入ることはできなかった。寺院の裏手には霊柩車らしき車が停まっており、その横には厳かな顔をした中年男性が喪服姿で立っていた。ひと目見て、彼が葬儀屋さんだろうということがわかってしまう。日本の同業者と同じ雰囲気を醸し出していたからだ。 ペリグーはパリからスペインのサンティアーゴ・デ・コンポステーラへ向かう”カミーノ・デ・サンティアーゴ”の通り道になる。写真の帆立貝がその目印だ。いつか、そのうちこの道を歩くことがあるのだろうか? 食料品店でトリュフ入り粒マスタード、トリュフ風味のバルサミコ酢、それにトリュフのスライスの瓶詰めを購入した。
ちょうどこの日、マルシェ前の広場ではフォアグラや木の実(胡桃やノワゼット)を売る露天市がたくさん出ていた。フォアグラが信じられないくらい安かった。まあ、買ってすぐに食べるのであればともかく、これから何日も持ち歩いたら傷んでしまうだろうと、諦めることにした。肝臓の数値も気になることだし・・・ということで。
昼飯は食料品店の人に美味しいと教えてもらった"RESTAURANT L’ESSENTIEL"で。 今日は昼酒はやめて、シャテルドンをアペリティフにした。シャテルドンは他の炭酸水に比べると泡の肌理が細かく、味も良い。日本ではこの大きさ(1リットル)で2000円もする。ちなみにフランスではバドワと同じ値段だ。
料理は「前菜+デセール」又は「主菜+デセール」で24ユーロのムニュをお願いした。(選択したのは「前菜+デセール」) アミューズは「シャンピニオンとノワゼットのポタージュ」。
シャンピニオンの香りが濃厚で美味しい。
ボクの前菜は「フォアグラのロティ ポワローとぺりゴールの黒トリュフのラザニア 根セロリと胡桃オイル・ソース」。
フォアグラの美味しさに言葉もでない。フォアグラの下にはポワローが数枚敷かれており、その中に黒トリュフが紛れ込んでいる。今までに何回か食べてきた黒トリュフ(破片)の本当の味を初めて体験できた。 女房の前菜は「黒トリュフのリゾット・オリーブオイルでローストしたランゴスティーノ添え 海老の殻のエマルジョン・ソース」。(+18€)・・・24€のコースなのに・・・・・。
女房も無言のままリゾットを食べている。少し味見をさせてもらうと、さすがにプラス18€だけのことはある。トリュフの味がとても強く、海老の出汁の効いたソースともとてもよくマッチしている。
デセールは「マロンクリームのパイ シードルのジュレとリンゴ マロンのアイスクリーム」。・・・申し分ない。 "RESTAURANT L’ESSENTIEL"(ペリグー):http://www.restaurant-lessentiel.com/
夕飯はボルドー・カンコンス広場近くのビストロ「ル・ビストロ・デ・ネゴシアン」にて。
ボルドーは肉も魚も美味しい所である。しかし、ワインに関しては赤が絶対優位にある。ということでワインの肴は「牛ヒレステーキのフォアグラ・ソース」。 ワインはまたもやサンテステフのクリュ・ブルジョワ級”シャトー・ラ・コマンドリー 2006”。たおやかな味わいだ。 ]]>
サンテミリオン遠足
http://fuanita2.exblog.jp/10585485/
2009-03-25T12:50:00+09:00
2009-03-25T12:51:29+09:00
2009-03-25T12:41:32+09:00
fuanita2
09'春 フランス旅行
今日はサンテミリオンに遠足に出かける。
夜が明けきらないボルドーの街中をトラムに乗りボルドー・サン・ジャン駅に着いたのが7時過ぎ。この駅から"TER"で30分ほどのリブルヌに向かい、そこからタクシーに乗り換えると20分かからずにサンテミリオンに着く。("TER"でサンテミリオン駅まで行き、そこからサンテミリオンの街まで徒歩で向かうという方法もある。駅から街までの道は葡萄畑に囲まれているので、歩いていてとても気分が良い。ただし、この道はだらだらと登っているので、荷物を持っているとかなりつらい。←経験済み。) 午前9時前のサンテミリオンの街は観光客はおろか地元の人の姿も見かけられないほど静まり返っている。 二つあるサンテミリオン・グラン・クリュAのうちのひとつ”シャトー・オーゾンヌ”のブドウ畑を背景に記念撮影をし、2時間ばかり目の前に広がるブドウ畑を見ながらハイキングをする。 樹齢はおそらく40年以上と思われるブドウの樹。メルローだろうか?それともカベルネ・ソービニョンだろうか?あと数か月もすれば、理想的な傾斜地で生長するこれらのブドウの樹からはきっと美味しい、でも手が出ないくらい高価なワインのモトになるブドウがたわわに実をつけるのだろう。 こちらはまだ剪定がおわっていないブドウの木。もしかしたらこのまんま放置して、大量のブドウを造るつもりだろうか?
昼飯は3年前にも食事をした”オステルリー・ドゥ・プレザンス”にて。(3年前はミシュラン1つ星だったのに、今では2つ星に昇格した)<3年前の記事:「オステルリー・ドゥ・プレザンス」での昼食(3月26日 昼飯)>
前菜+主菜+デセールで58€のムニュをお願いした。
ダイニングは前はバーがあったところに移動しており、こちらのほうが広いので、ゆったりとした気分で食事ができそうだ。 ワインは2006年のサンテミリオン格付け見直しにより”グラン・クリュ・クラッセB”に昇格した”シャトー・モンブスケ 2001”。ボルドーに凝り始めたころ、何度か「右岸もの」で失敗しており、そのためにすっかり縁遠くなってしまったサンテミリオンである。久しぶりに飲んでみると、素晴らしく美味しく、家で飲んだものとは大違い。まったりと濃厚なワインは、口のなかでもなめらかである。昼酒が苦手なのに、肉料理が出てくる頃には1杯目は胃の腑におさまり、もう1杯追加してしまった。
奥に写っているバターは両方とも有塩バターで、片方は普通の塩辛さ、もう一方はものすごい塩辛さである。ものすごいほうの塩はこれだけでカップヌードル2個分以上のナトリウムを含有していると思われる。 アミューズは「グアカモレのスプーマ」。
マイルドな味に仕上げてあり、古代米を揚げたと思われる黒いつぶつぶがとても良いアクセントになっている。 前菜は「フォアグラのラビオリ仕立て マッシュルームソース」。
ラビオリを切るとこんな風景に出迎えられる。中にはフレッシュ・フォアグラが真中に詰められており、それを取り囲むようにいろいろな種類のみじん切りしたキノコが入っている。フォアグラだけを食べても美味しいが、それを周りのキノコと一緒にソースにからめて食べると一層、その旨味がひきたってくる。 メインは「ウサギのロティ・シェリーヴィネガー風味 ひよこ豆のピュレ キュウリ・ナス・トマトのコンフィ添え」。
ウサギの肉はとても柔らかく、クセがまったくなくとても淡白な味わいである。この肉をシェリー・ヴィネガーのソースにつけて食べると、今までに経験したことのない味に変化する。ワインの飲むことも、パンを食べることも、女房と話すことも忘れて、ただひたすらウサギの肉を食べた。
プレデセールはこれ。
一番上にバニラのフレッシュクリーム、その下に薄くフランボワーズのコンフィチュール・・・じゃなくて”ジャム”が敷き詰められ、さらにその下にはチョコレートのムースがある。これらを一緒に食べると得もいえぬ美味しさになる。残ったワインを合わせてみると、まったく不思議な美味しさになる。 デセールはこれ。
上から順に薄いチョコレート、マロンクリーム、薄生地のパイ、なにか手を加えられたバナナ、マンゴと生姜のソース、パイとなる。食べ方がわからなかったので、とりあえずこれを倒し、縦にずずずっと切ってそれぞれを一緒くたに食べてみた。不思議な味がするものの、おおお!と感動する味ではない。次にそれぞれを単独で食べてみた。それぞれは、とても美味しい。そこで、今度は横に切ってそれぞれを順番に食べた。で、それなりに満足した。 コーヒーをお願いすると、こんなものがカートに乗せられて運ばれてくる。若いときだったら「カートの上に乗っかってるのぜんぶ!」と言わないまでも、「それぞれを3個ずつ、シルヴプレ!」とお願いしていたことであろう。 すでに”謙虚さ”というものを十分に理解する年齢に達しているので、お願いしたのはピスタチオのマカロン1個とボルドー名物のカヌレ1個だけ。”おとな”はガツガツしないのであ~る。
なーんて、実はお腹が苦しくてもうこれ以上食べられない状態だったのだ。できれば、マカロンもカヌレも食べずに済ませたかったのだ。
白状しよう。それでももらったのは、もらわないとソンした気分になるのがイヤだったからだ。
結局、この2つのお菓子は女房にティシューにくるんで持ち帰り、翌朝の飯に化けた。 "HOSTELLERIE DE PLAISANCE ":http://www.hostellerie-plaisance.com/ レストランで飲んだワインがとても美味しかったので、街中にあるワインショップ同じワイン(ミレジムは2002年)を買い求めた。(約5000円) 夕飯時になってもお腹が減らないので、ホテルの前にある巨大ショッピングセンター”ボルドー・メリアデック”でパエージャ、イカのマリネ、グリーンサラダを肴にこのワインを飲んだ。これはサンテステフのグラン・クリュ3級”カロン・セギュール”のセカンドワイン”マルキ・ドゥ・カロン”(1800円)である。これが、素晴らしく旨かった。
我が家にもうひとつのセカンドラベル”シャペル・ド・カロン”のストックがあるので、そのうちに飲み比べてみたい。]]>
ボルドーへ
http://fuanita2.exblog.jp/10533773/
2009-03-18T13:02:00+09:00
2009-03-18T13:03:15+09:00
2009-03-18T13:02:55+09:00
fuanita2
09'春 フランス旅行
今日は14時過ぎのTGVでボルドーに向かので、午前中はグラン・モスケ・ドゥ・パリ近くの娘のアパルトマンから歩いてサン・ミシェル界隈とルーブル付近を散策する。1か月半前にぶるぶる震えながら歩いたあの街と同じ街を歩いているのが信じられないくらい暖かい。 14時10分、モンパルナス駅からTGVに”あわてて”乗り込む。あわてたのは発車時刻を間違えたわけでも、ショッピングに時間を取られてしまい駅に滑り込んだわけでもない。フランス国鉄の仕業なのだ。というのは、フランスでは発車する間際まで自分が乗るべき列車の番線がわからないのだ。今回はそれを知らされたのがなんと定刻の3分前だった。で、走りに走って、なんとか乗り遅れずに済んだというわけである。
座席は贅沢にも1等車。ウエルカムドリンクにクリュグのシャンパーニュ、食事はランブロワジー特製のフランス料理フルコース・・・おっと、飛行機と間違えてしまった。
1等車に乗ったのはインターネットの前売りで、料金が2等車よりも安かったからである。お正月にランスに出かけた時も料金が逆転していた。フランス国鉄当局の狙いは、おそらく落ち着いた雰囲気、ゆったりとした座席を経験させて、もう二度と2等車には乗りたくない!と思わせることにあるのだろう。飛行機じゃあるまいし、その手は桑名の焼き蛤である。(全日空の経営陣にお願い:御社でもこういう企画があったらボクだけにおしえてね♥)
ボルドーには4泊する。宿泊ホテルは"Mercure Bordeaux Centre"。ボルドーの中心部にあるアメリカンスタイルのホテルである。
夕飯は毎度おなじみの"LA BELLE EPOQUE"に開店時間ちょうどに突撃した。
アミューズは若鶏のモモのソテーとタプナード。鶏の味付けがとてもよい。タプナードの中にはみじん切りした生のニンニクが入っており、ニンニクのピリ辛さがちょうど良いアクセントになり美味しくいただけだ。 前菜は「アンティパスティ ペトンクル・海老・ドライトマト・バイヨンヌハムのあぶり」。”アンティパスティ”とカルトに書いてあったのでてっきりイタリア料理のそれのようにそれぞれの食材が別々に盛られてくると思っていら、写真のような料理が出てきた。
この料理はペトンクル(小さい帆立貝)、小海老、バイヨンヌハム、ドライトマトをたっぷりとニンニクを入れたトマトソースで和えオリーブオイルで炒めた物を、イカスミのパスタの上にのっけたものだ。これがたまらなく美味しい。この味は前に食べた前菜と酷似している。その料理は↓ 「イカのドライトマト・エスプレット炒め」だ。 もうひとつの前菜は「ランゴステーヌ ライムとジンジャーのクリームソース」。ちょうど良い火の入れ具合のミキュイの海老にこのソースをつけて食べるのだが、このソースは見た目とは異なりとてもサッパリとしている。ライムとジンジャーが絶妙の隠し味となっており、とても美味しい。 メインは「牛ヒレ肉 モリーユ茸ソース。
ヒレ肉の表面がカリッとしていてとても香ばしい。ソースはモリーユ茸の香りが豊かで肉ととてもよく合う。ミディアムでお願いしたのに、少し火が入りすぎていたのが残念と言えば残念である。 ワインはボルドーで一番気に入っている地域”サンテステフ”のクリュ・ブルジョワ級”シャトー・トロンクォイ・ラランド 2002”である。サンテステフ特有のおっとりとした味だ。グラン・クリュに比べると余韻は短いものの、しんみりとボルドーに帰ってきた感慨に耽るにはもってこいのワインである。 デセールは「洋ナシのピュレ 洋ナシのリキュール入り」。リキュールですっかり酔っ払ってしまった。 "LA BELLE EPOQUE"(BORDEAUX):http://www.la-belle-epoque-bordeaux.fr/la-belle-epoque-plan-du-site.html]]>
パリへ
http://fuanita2.exblog.jp/10519248/
2009-03-16T13:38:00+09:00
2009-03-17T16:48:39+09:00
2009-03-16T13:37:39+09:00
fuanita2
09'春 フランス旅行
それではぼちぼち始めることにしよう。
フランスに行く前日は成田にある「ANAクラウンプラザホテル」に前泊した。
翌朝、午前5時起床。すぐにひとっ風呂浴び、あわててカップラーメンをすすり、そそくさと旅支度を済ませ、成田空港に向かう。出発フロアにあるユニクロなどの店舗に立ち寄ることもなく、初めてのエグゼクティヴ・カウンターでチェックイン。エコノミーのカウンターとは異なり応対がとても親切だ。手荷物検査も別のルートから。(このときおばさん、またやらかしてくれた。ヴォルビックを持ち込もうとしてひっかかっちゃったのだ。毎回のようにこここでつかまるとは、わざとやっているとしか思えない。)
出国手続き後、すぐさま第5サテライトにあるラウンジへ。 第5サテライトの”ANA LOUNGE"は2階と4階にあり、案内されたのは4階。(2階は混雑しているということだったので)
4階のラウンジは思ったよりも狭く、食べものや飲み物も想像していたより少ない。それでも、ミニ・サンドイッチ、巻き寿司、ミネストローネ、ベーグルをオレンジジュースとペリエで流し込む。続いて天ぷらそば。見た目は立ち食いそば風だけど、これが旨かった。
まだ時間があるので2階に移動し(移動するためにはわざわざANAの係員の了解を取らなければならない)、マッサージルームでコリをほぐす。女房がこれをえらく気に入ってしまい、日本に帰ったらすぐに注文すると息巻いていた。(自宅には30数万円の電動マッサージ器があるのに・・・ほとんど使っていないのに・・・)
4階と異なり2階はとても広くゆったりとしている。
ラウンジから見たシンガポール航空のエアバス最新鋭機。総2階建で、搭乗口が3か所もある。個室も完備しているそうだ。
11時半、搭乗開始。エコノミーのみなさんが作る長~い行列を横目に乗り込む。わるくない。(ビジネスクラスのチケットは有効期限ギリギリのマイレージを使ってゲットした) ウエルカムドリンクは”シャルル・ラフィット”のシャンパーニュ。昼間の酒は旨くない。 アミューズと白ワイン(ラブレ・ロワのブルゴーニュ・ブラン)。 食事は和食をお願いした。前菜はずわい蟹の蟹味噌風味、ふぐ煮凍り、大山地鶏炭焼き、鰻黄身寿司、豆腐かまぼこ。小鉢は”才巻き海老とふぐの叩き”に”蒸しうにと白子豆腐の野菜餡掛け”。 主菜は鮟鱇と鮟肝の煮付け・野菜の焚き合わせ。 デザートは「手毬みかんパフェ」。
エコ食に比べるとぜんぜんうまい。あたりまえだけど。(ラウンジでガツ喰いしなければ、もっと美味しく感じられただろう)
機内では白洲次郎の伝記を読み、映画は「おくりびと」を観た。泣いたり笑ったり忙しかった。さすがに賞(ってなんの賞だか知らないが)を獲得しただけのことはある。
ビジネスのシートはとても快適で、パリ行の飛行機の中で初めてシエスタをとった。夢うつつのうちに聞いた平原綾香の歌が素晴らしかった。日本にこんなにすごい歌手がいるなんて知らなかった。 到着前の食事は「三色手毬寿司 豚汁・唐辛子風味 フレッシュフルーツ」。豚汁はどろどろとしており、まるで餡かけを飲んでいるようだった。ただし味はなかなか。でも、豚肉は超豚臭かった。 ビジネスに乗ると実際の半分の時間でパリに着いてしまうのではないかと思ってしまうほどだ。パリまであと1時間。もっと乗っていたい・・・。
シャルル・ド・ゴール空港のバゲージ・カウンターではファーストクラスに乗ったわけではないのに、われわれの荷物がいちばん初めに出てきた。(ということは荷物に関してはファーストとビジネスの区別はないということなんだろう)。
荷物をピックアップしてすぐにタクシーに乗り込む。運良くオートルートの渋滞がなく、娘のアパルトマンにはいつもよりも1時間以上早く着いてしまった。 夕飯は出発前にローソンで購入したおにぎりを肴に娘が厳選してくれたというブルゴーニュの村名ワイン「サントネ」(ルイ・ラトゥール)を飲む。これがおにぎりとどういうわけかとてもよくマッチした。(女房の話によると娘はこのおにぎりを6個も食べたという。)
明日はボルドーだ。]]>
フランス料理 "HIRAMATSU" (パリ16区)
http://fuanita2.exblog.jp/10390145/
2009-02-22T13:09:00+09:00
2009-02-22T13:11:35+09:00
2009-02-22T13:11:05+09:00
fuanita2
08'冬 フランス旅行
19時30分に一番乗りしたレストランはとてもシックで落ち着いた雰囲気だ。 テーブルの上にはおつまみがのっかっている。ピスタチオを炙って、塩をふりかけたものだ。アペリティフにシャンパーニュをという目論見がビールに替わってしまった。ビールはアサヒ・スーパードライ。日本では毛嫌いしているビールが、パリで飲むとことのほか美味しく感じられる。 アミューズ・その1。 アミューズ・その2。
どちらのアミューズも優しい、ほんわりとした味わいである。
ワインはムルソー。今回の旅行ではムルソーを4本飲んだ。中では”レミ・ジョバール”の”ムルソー1級 レ・ジュヌヴリエール”が最もおいしかった。 こんなおしゃれなワインクーラーが用意されている。 前菜「セップ茸のコンソメ、とうもろこしのフォンダン、フォアグラのソテー、3つの香りと共に」。セップ茸の香りがとても香ばしい。スプーンでカップの底にくっついているトウモロコシのフォンダンを混ぜて飲むと、とても奥行きのある味に変化する。これは旨い! 魚料理「舌平目のクミン風味のムニエル キャベツとコキアージュのアンサンブル 軽いスープ仕立て」。舌平目の味は想像の範囲内で、美味しいけれど、特に驚きはない。驚いたのは牡蠣をキャベツで巻き、さらにその上からベーコンで巻いた付け合わせだ。口の中で牡蠣の海味、キャベツの甘み、ベーコンの旨味が一体となった味は表現する言葉が見つからないほどまいう~である。(ただ、残念なのは、牡蠣の中で1個だけちょっと臭うのがあったことだ) 肉料理「乳のみ仔牛のロースト ボルドー風味のエチェベを添えて」。ヴォー・ドゥ・レは柔らかく、少し弾力のある歯ごたえである。肉の味は良いけれど、この歯ごたえはあまり好きではない。ワインはグラスでヴォルネイの赤を合わせた。果実味が濃く、余韻がとても長いものの、この肉との相性はそれほどよいとは思われなかった。 フロマージュ「アレオスのフロマージュ」。 選んだのはマンステールとロワールの山羊。チーズとヴォルネイを合わせると、これがものすごくマッチした。 デセール「キャレメリゼした林檎のクルスティヤン ラムレーズンのアイスクリーム添え」。デセールは春巻きだけ少し食べて、あとは女性軍にパス。 " Restaurant Hiramatsu"(パリ16区):http://www.hiramatsu.co.jp/fr/index.html
最後は大急ぎになってしまいましたが、これで”08年冬 フランス旅行”を終わります。とぎれとぎれになってしまいましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
さて、明後日、またフランスを旅行することになりました。今回はボルドーとブルゴーニュを回る予定です。
それでは、またお会いしましょう!]]>
フランス料理" La Vigneraie"(ランス)
http://fuanita2.exblog.jp/10375839/
2009-02-19T12:47:00+09:00
2009-02-19T16:45:17+09:00
2009-02-19T12:45:26+09:00
fuanita2
08'冬 フランス旅行
ペロッと1本を胃の腑におさめると体温が急上昇し、ランスの街を散策することにした。・・・それでも30分もするとエネルギーが切れてしまい、いそいそとホテルに戻り入浴タイム。・・・ごくらくなり~♪
昼飯はここも2年前にさんざん通った(といっても2回だけだけど)"La Vigneraie"にて。 ボクは昼間に奈良漬をひと切れ食べただけで酔っ払ってしまうので、なるべくなら”昼酒”は避けたいところである。さはさりながら、ランスにいてシャンパーニュを飲まないというのは、名古屋で「あつた蓬莱軒」のひつまぶしを食べないのと同じである。(かな?)ということでハーフボトルをお願いすることにした。銘柄は”ドゥ・ヴノージュ”。レコルタン・マニピュロン物である。口に含むとまずはじめに林檎の香りと味がやってきて、そのあとに上質の蜂蜜の味がやってくる。のど越しはとても優しい。
料理はア・ラ・カルトでお願いした。
アミューズ・ブーシュは府フォアグラのパテ。 続いてひと口サイズのカボチャのポタージュ。とてもなめらかで、コクがあり美味しい。これだけでパンを3切れはいけそうなほどだ。 前菜は「海老と蟹のラヴィオリ」。 ラヴィオリを解剖すると、中にはオマール海老、普通の海老、蟹がごろごろと入っている。ランス版"Goota"である。これらをとろみのあるソースにからめて食べるとパンが止まらなくなる。 娘の前菜は「帆立貝と海老のブルシェット マンゴソース」。これは味見をしていないのでわからない。それにしてもなんでマンゴ味の帆立貝なんて、想像するだけで気持ち悪くなる。(実はマンゴが大嫌いなのだ) メインは「牛ヒレのポワレ・赤ワインソース パルモンティエ添え」。牛ヒレ肉は料理用のひもでしばってあり、これを切るのにひと苦労した。フランスの肉はヒレ肉といえどもかなり固く、これを切るのに、あとひとつ苦労を重ねた。その肉をシャンパーニュ地方の赤ワインでつくられたソースで食べる。一所懸命に噛んでいると、旨味がじわじわとにじみ出てくる。写真ではこの肉塊はそれほど大きくは見えないかもしれないが、これで軽く200gはありそうだ。すべて食べ終わるとウエストサイズが10センチくらい増えてしまった。と同時に、左右の手首が軽い腱鞘炎になってしまった。 パリ東駅からランスまではTGVでたったの45分。前もってインターネットでチケットを購入すると片道がたったの20ユーロである。わざわざパリから日帰りで出かける価値があると思うのだが、いかがだろう?" La Vigneraie"(ランス):http://www.vigneraie.com/
”牛ヒレ肉のロッシーニ” ”鳩のパイ包み焼き”
ロッシーニが最高においしかった。]]>
フランス料理 "La Paix"(ランス)
http://fuanita2.exblog.jp/10365920/
2009-02-17T12:26:00+09:00
2009-02-17T12:27:30+09:00
2009-02-17T12:17:58+09:00
fuanita2
08'冬 フランス旅行
さて、今日から1泊2日でランスに行く。目的は・・・シャンパーニュを飲むことと、旨いメシを食べること。当然、観光は目的には入っていない。 世界史の教科書には必ず出てくる”ランスの大聖堂”。歴代フランス王はここで戴冠式を行うことになっている。中で大聖堂のパンス(ピン)があったので4€で購入。実は昨年の初めからピンの収集に凝っていて、あちこちで買い求めている。そのうちに紹介したい。 夕飯までまだまだ時間があるので、シャンパーニュのカーヴ巡りをすることにした。正月2日は日本だけでなくフランスでも休みのところが多く、オープンしているのは”テタンジェ”とあと1軒のみ。そこで近いテタンジェを訪問することにした。 カーヴ独特のカビ臭い香ばしさの中でマドモァゼールの説明を聞く。ここには2年前にも来ているので、説明をほとんど聞かずに洞窟内をあちこち散歩していた。で、あちこちにファントム君たちと遭遇した。背中を軽く撫でてくる人、というかおばけや、ぼんやりと感慨にふけっているおばけなど、ゲゲゲの世界にいるようで楽しかった。洞窟は彼らにとっても居心地の良い場所なのだろう?ランスまで足をのばさなくても、たとえば山梨県の氷穴や風穴にもたくさんいらっしゃる。シャッターを切ってみていただきたい。たくさん写っているはずである。 いよいよ試飲タイム。テタンジェはボクにとっては生れて初めて飲んだシャンパーニュである。いまから20年近く前、場所は銀座レカンの総シェフだった井上氏が京橋に開いた”シェ・イノ”。
これを飲んでいるとまだおしりの青いころの自分がしきりに思い出され、なんだか体中がこそばゆくなってくる。
夕飯はミシュラン・ルージュに掲載されている「星なし 3本フォーク」のレストランを予約しておいた。ところが予約の時間に行ってみると・・・なんと閉まっており、営業は明日からとなっている。予約の電話をしたときに2日でも営業しているかと尋ねると、マダムが明るい声で「だいじょーぶよー、もちろん開けてるわよー」と言っていたのに・・・どうしたことだろう。そこで店のドアに書いてある電話番号に電話をしたところ、やはり明日からだという。いったいぜんたい、どこに電話をしてしまったのだろう?
それでもどこかで食べなければならないので、嗅覚を働かせ、近くにある一軒に入る。
テーブルはほぼ満席で、内装もなかなかお洒落である。 アペリティフにはいつもの癖でビールをお願いしようとしてしまったが、ここはランスである。シャンパーニュを飲まないことには食事が始められないのである。シャンパーニュは”ランソン”(ハーフボトル)。うっかりといつもの癖でぐびぐびと一気飲みしてしまった。 ボクの前妻は良子とい名前で・・・じゃなくて、ボクの前菜は生牡蠣。海中での飼育期間が3年と長い”スペシアル”のNo2である。飼育期間の短い”フィーヌ”に比べると味が濃厚である。牡蠣独特の臭みもなく満足できた。 生牡蠣には村名ムルソーを合わせた。ムルソーはどちらかというと”ねっとり”としているので生牡蠣にはあまり合うとは言えない。むしろボルドーのアントル・ドゥー・メールのすっきりとしたワインのほうがマッチすると思われる。 ボクのメインはあんこう。あんこうをソテーして、キノコのソースをかけたものだ。塩加減ほどほどで、弾力のあるあんこうの身を、こってりとしたソースで食べる。初めこそ美味しく食べたが、最後のほうになると飽きが来てしまった。で、女房と娘にパス。この料理はムルソーととてもよく合ってくれた。 「アボカドと蟹のサラダ」(娘の前菜)。ドレッシングがとても美味しく、蟹の味もちゃんとしていた。合格。 「アボカド、サーモン、海老のサラダ」(女房の前菜)これはどこでも食べられそうな味付けで、あまり面白みがない。 「スズキのムエル クルジェットのスパゲティ添え」(女房と娘のメイン)。これは味見しなかったが、女房が大根おろしと醤油で食べたいと言っていた。わかるような気がする。 デセールは・・・それほどでもなかったそうだ。 あまり期待をしていなかったせいもあるかもしれないが、そこそこ満足することができた。”酒どころのレストランにはずれがない”という思いをますます強くした晩であった。"La Paix"(ランス):http://www.restaurant-cafe-de-la-paix.fr/]]>
フレンチ居酒屋「遊鈴」(パリ5区)
http://fuanita2.exblog.jp/10282109/
2009-02-01T08:56:00+09:00
2009-02-01T08:57:17+09:00
2009-02-01T08:56:54+09:00
fuanita2
08'冬 フランス旅行
お店はカウンター数席、テーブル数台とキャパはそれほど大きくはなく、なるほど「居酒屋」と謳っているだけあって、日本にもありそうな雰囲気の店である。
写真に写っている男性がこの居酒屋のオーナーで、八王子の高校に留学し、その後、京都の飲食店で修業をしたという。彼の日本語を聞いていると、まるで日本人が話しているようだ。実年齢は不明だが、若者言葉である「・・・っすよ」を使うところからすると、まだ20代なのだろう。ちなみに関西からのお客さんが来ると京都弁が自然に出てくるそうだ。
料理はムニュのみで、5品で21€、7品+デセールで35€である。懐石風に一品の量が少しずつだというので35€のムニュをお願いした。 (写真はフレンチ居酒屋「遊鈴」から無断借用)
案内されたテーブルに目を落とすとなにやら見慣れた箸がある。京都出身の学生時代の恩師に”ちょっと高いけど使ってみたら”とすすめられ、京都に行くたびに買い求めている市原平兵衛商店のものとそっくりなのだ。オーナー氏に聞いてみると果たして市原の箸だという。(シンクロ・その1)
この箸はとても使い勝手が良く、外食するときにも持ち歩いている。箸専門店「市原平兵衛商店」(京都・四条堺町):http://www.kyokira.jp/modules/shikisai/report.php?id=27 まずはビールで乾杯。スーパードライは日本では絶対に飲まない。発売当時にこればっかり飲みすぎて飲み飽きてしまったからである。それでも異国で飲むととても美味しく感じてしまう。
「本日のアミューズ」。 「冬野菜のテリーヌ」。とても優しい味付けで、どことなく京都を感じさせるひと品である。厨房は日本人シェフが仕切っているそうだ。 「椎茸のスープ カプチーノ仕立て」。これはとても美味しい。シャンピニオンやモリーユは好んで食べるのに、椎茸だけはゼッタイにイヤ!という娘の頬っぺたも落ちていた。
椎茸はパリの市場でよく見かける。なまえもそのまんまだ。油揚げも手に入ることだし、そのうち椎茸ごはんを作ってみたい。 「本日のお魚」は帆立貝。ミディアム・レアで、これも京都を感じさせる味だ。 「牛肉のパルモンティエ」。この前の料理まではなんとなく自分がパリにいることを忘れていたが、この料理を口に含むと”あ~パリにいるんだな”と感じられる。店側が仕組んだわけではないと思うけれど、こういう体験はなかなか面白い、 「海老のソテー 秋の想い出」。これはあまり覚えていない。 「仔羊のポワレ わさびソース」。仔羊はポワレではなく、ちょっと焦げ目がつくくらいソテーしてもらったほうが好みだ。ソースはなかなか。 ついに出会ってしまった。(シンクロ・その2)新井順子さんがロワールで造ったビオワインである。自然派ワインにありがちなバクテリア臭や酸化臭はまったく感じられない。とても繊細であり、かつ艶やかである。しかも余韻がとても長い。 新井順子さんのHP:http://www.odeur.jp/ 「デセール」は桜のアイス。 料理もさることながら、いろいろと楽しい出会いもできた。近いうちに再訪したい。フレンチ居酒屋「遊鈴」:http://www.youlin.fr/index.html]]>
ピッツエリア「サンタ・ルチア」(パリ6区)
http://fuanita2.exblog.jp/10262866/
2009-01-28T12:35:00+09:00
2009-01-31T18:09:09+09:00
2009-01-28T12:18:25+09:00
fuanita2
08'冬 フランス旅行
年も押し迫った12月29日、ノートルダム寺院からセーヌ左岸に入ったところで昼飯時となった。近くには蕎麦屋の「YEN(円)」がある。今年は持参した乾麺で年を越そうと思っていたが、ちょっと早いけれど毎年恒例となっていることもあり、「円」でせいろ蕎麦を手繰ろうと女房に提案したところ・・・
「なんでおそばなのよ!せっかくパリにいるんだから、パリらしいものたべなきゃもったいないじゃないのよ!」
と怒鳴りつけてくる。そこで彼女の希望を聞いてみると・・・
「さんた~るちぃ~あ~♪」
と歌い始める。「サンタ・ルチア」はイタリアンである。どこが”パリらしい”のだろう?まあ、ヤツを怒らせると始末におえないので仕方なく”パリ”で”ピザ”を食べることにした。
注文は「ピッツァ・マルゲリータ」と「スパゲティ・ボンゴレ・ロッソ」を一人前ずつ。それぞれを分け合って食べることにした。 ピッツァは美味しいが、初めて食べたときほどの感動は覚えなかった。初めて食べたときには、パリで美味しいピッツァに飢えていたせいかもしれないし、あるいはその後、中目黒の「イル・ルポーネ」でイタリアでもなかなか味わえないほどのピッツアに巡り合ってしまったせいかもしれない。まあ、そんなことを言いながらも、半分食べ終わってももっと食べたくなるほどであった。 「ボンゴレ・ロッソ」はここで過去に一度だけ食べている。過去記事を読んでみると、そのときには女房と娘にほとんど食べられて、ボクの口にはほとんど入っていないことがわかる。
これは旨かった。今まで食べたボンゴレの中でベストである。
塩加減もちょど良く、具(あさり、トマト、イタリアンパセリ)と調味料(にんにく、オリーブオイル、胡椒)のバランスがとても良い。
パスタの歯ごたえもアルデンテ中のアルデンテで、ソースとの絡み具合も言うことなしである。 最後は残ったパンでソースをふき取って食べた。もう一人前、追加しようか迷ったが、近いうちに再訪する決意をして店を後にした。 ピッツェリア「サンタ・ルチア」(パリ6区):http://www.eat-out.net/restaurant-paris/qi28350-santa-lucia
<過去の訪問記事>
初回:ピッツェリア「サンタ・ルチア」(パリ6区)<05年7月3日 夕飯>
2回目:トラットリア「サンタ・ルチア」(パリ6区)<06年4月2日 夕飯>
この味が忘れられなくて再訪した。今度はひとりで一人前。前回同様、美味であった。このボンゴレを食べるためだけに、わざわざパリに来てもいいかな?なーんて思ってしまうほどであった。]]>
”ガレット・ポム・ドゥ・テール”(ストラスブール)
http://fuanita2.exblog.jp/10241887/
2009-01-24T09:10:00+09:00
2009-01-24T09:11:14+09:00
2009-01-24T09:10:55+09:00
fuanita2
08'冬 フランス旅行
その犯人はコイツである。ドイツ語ではなんというのかわからないが、フランス語では”ガレット・ポム・ドゥ・テール”、すなわち「じゃがいものガレット」だ。
レシピはわからないが、おそらく溶いた小麦粉の中に千切りしたジャガイモを入れて、写真にあるように多めの油で焼き揚げたものだと思われる。 さて、実食・・・・・恐る恐る食べてみたところ、味は当時と同じで懐かしい。が、油も当時と同じでイッテしまっている。・・・果たして、その1分後、ストラスブール駅の個室の住人になってしまったのである。トホホホホ]]>
アルザス料理 ”R ZUSSY” (ストラスブール)
http://fuanita2.exblog.jp/10237923/
2009-01-23T12:55:00+09:00
2009-01-23T16:12:02+09:00
2009-01-23T12:55:59+09:00
fuanita2
08'冬 フランス旅行
翌日(12月27日)、再び”ラ・プティット・フランス”に出かけ、寒さに震えながら震えながら・・・ この屋台で・・・ "Vin Chaud"を買い求め、ぐびぐびと飲んだ。それでもすぐにアルザスを襲う寒波はボクの五臓六腑を硬直させ、ついには骨の髄まで凍らせる勢いだったので、レストランに避難することと相成った。
昼飯は女房がどうしてもアルザス名物の「タルト・フランベ」を食べたいというので、嗅覚を働かせながら何軒かを物色し、いかにも美味しそうで歴史を感じさせる"R Zussy"というビヤレストランに決定。 普通にビールを注文しようとしたところ、ふっくらとした、いかにもゲルマンの女という雰囲気の60台後半のおばさんに「ビールだったら”ビエール・ドゥ・ノエル”がおすすめイッヒ!」と威勢よく勧められ、その勢いに圧倒されお願いした。
見た目は普通の生ビールではあるが、飲んでみると甘く、シナモンなどの香辛料が何種類か入れてあるようだ。ビールは”すっきり et 辛口”をモットーにしているボクの舌は、とっさにその他3人にパス。
話はそれるが、ビールではもっとすごいのに遭遇したことがある。今世紀の初め、ゴルフに興じていたころ、いつもプレイしているゴルフクラブのレストランのメニューに”スコアが格段に良くなる「エッグ・ビール」”となんてものがあり、面白半分に注文した。卵とビール・・・どんなのが出てくるんだろうと期待していたところ、出てきたのは生ビールの上に生卵がぽちょんと浮いたシロモノであった。飲み方はビールと一緒に生卵をぐびり!と豪快に飲むと教えられ、そのとおりにやってみたところ・・・なんとも表現できないほどの気持ち悪さに襲われてしまった。で、どうなったかは、ここでは書けない。
さらに話はそれるが、生卵で思い出したことがある。子供のころに見た太平洋戦争時代の映画で、疎開先の少年が生卵を立て続けに5個も6個も飲み、至福に包まれるという場面があった。映画を見た後に、そんなに美味しいものなのかと、生卵を2個だけ器に割り入れて一気飲みしたところ・・・このあとは想像していただきたい。 さて、不味いビールのあとは名物「タルト・フランベ」。3年前に初めてこれを食べたときのことはすっかり忘れてしまったいたが、ひと口食べると、そのときの記憶が鮮明に蘇ってきた。・・・で、この先はここでは書くことができない・・・ほどではない。
こいつはとにかく豚臭いのである。トッピングされているベーコンがその犯人だと思われるが、ベーコンだけを食べてみるとそれほど臭くはない。おそらくベーコンとサワークリームが共謀して猛毒臭を製造しているのではないかと想像される。 「タルト・フランベのグラティネ シャンピニオンのせ」。タルトフランベにチーズを乗せて焼いたもので、これも大差ないだろうと思いながら食べたところ、豚臭さが劇的に消えている。おそらくチーズがベーコンとサワークリームの共謀を見破り、彼らを監獄に閉じ込めたのか、あるいは彼らの共謀を隠蔽したのか・・・そんなことはどうでもよい。とにかくこれはとても美味しく食べることができた。 「グラティネ・ドゥ・タルト・フランベ」。上のタルトフランベからシャンピニオンを除いたもので、もちろんこれもグー!であった。 「シュークルート」。以前にリクヴィルで超酸っぱい et 超豚臭いのを食べたことがあり、いくら名物料理でもこれだけは注文すまいと思っていたのに、娘のボーイフレンドのT君が「”PICAR"のシュークルートしか食べたことがないのでたべた~い!」とダダをこねるので注文したのだ。味見をしてみると酸味がほとんどなくなかなかイケる。肉類をよけて、キャベツだけを食べていたら、周囲3名の反感を買ってしまったようである。(大蔵省なんだからいいじゃん!・・・)
会計は60ユーロ。日本円で7500円。(1€=125円) 半年前だったら福沢さんに応援してもらっても食べられない額である。 ]]>
アルザス料理「ベッコフ・ダルザス」(ストラスブール)
http://fuanita2.exblog.jp/10211904/
2009-01-18T14:05:00+09:00
2009-01-18T14:50:54+09:00
2009-01-18T13:44:11+09:00
fuanita2
08'冬 フランス旅行
そして翌26日から1泊2日で娘婿・・・じゃなくって、娘のボーイフレンドを伴いストラスブールで過ごした。
この季節、ストラスブールでは”マルシェ・ドゥ・ノエル”(クリスマス市場)があちこちに出ており、まるで日曜日のデパ地下のように人でごった返している。 ”ラ・プティット・フランス”のマルシェ。 。 大聖堂前のマルシェ。
この日のストラスブールの気温はパリよりも数度は低いと思われ、完全装備をしているにもかかわらず、10分も外に出ていると手足の先の感覚がなくなってくる。 こんなときの救世主がこれ、”ヴァン・ショー”("vin chaud")だ。赤ワインの中にシナモン、オレンジ、砂糖を入れて煮たものである。とても甘くて辛党のボクの口には合わないが、コップ1杯を飲み終わる頃には体がポカポカになる。日本で寒い冬にホカロンとセット販売したら売れるだろーなー。
夕飯はアルザス料理専門店「ベッコフ・ダルザス」で食べた。ここでは3年前の夏に食事をしている。<前回の訪問記事:「ベッコフ・ダルザス」での夕食(6月27日)>
前回はオフシーズン(?)だったのか、テーブルは1割くらいしか埋まっていなかったのに、今回はほぼ満席である。 ドイツビールで乾杯したあとの前菜は、まずは”タルト・ア・ロニオン”。玉ねぎの甘みとビールの苦味とがほどよくマッチして美味しい。 ふた皿目の前菜はフォアグラ。これもアルザス名物である。臭みがまったくなく、とても奥行のある、なめらかな味である。フォアグラ嫌いの女房が残すと思って楽しみにしていたのに、すべて平らげられてしまった。残念! メインは魚介類(帆立貝・サーモン・白身魚・海老)のベッコフと鴨のベッコフである。ベッコフ鍋に具を入れて、リースリングワインを並々と入れて数時間、焼き上げただけのシンプル料理ではあるが、これがいくらでも入ってしまうほど美味しいのである。最後は4人で取り合いになってしまい、食べ終わったときには全員、口中火傷を負ってしまった。 ワインはもちろんリースリング。すきっと辛口のこいつがベッコフととてもよくマッチした。 あつあつの鍋料理とワインとで心も体も温まり、店を後にしたのだが、店の前にある「マイナス4℃」の表示を見た途端、全身に悪寒が走ってしまった。ここは冬にくるとこじゃないなぁ~~。]]>
良いお年を!
http://fuanita2.exblog.jp/10072675/
2008-12-22T12:37:24+09:00
2008-12-22T12:38:21+09:00
2008-12-22T12:38:21+09:00
fuanita2
08'冬 フランス旅行
明日からパリに飛びます。松の明けるころに帰国します。
年末にストラスブール、年始にランスに小旅行する予定です。
それでは素晴らしいクリスマスとお正月を!!]]>
08'秋 スペイン・フランス旅行(5) 「 L'Entrecôte 」(ボルドー)
http://fuanita2.exblog.jp/10000534/
2008-12-10T12:20:00+09:00
2008-12-10T12:21:32+09:00
2008-12-08T10:15:37+09:00
fuanita2
08'秋 スペイン・フランス旅行
まずはボルドーのレストランから。
" L'Entrecôte "はヘンなレストランである。席に案内されるや否や「焼き方は如何に?」と聞いてくるのである。メニューなんて見せてくれない。いきなりなのである。しかる後に「飲み物は?」と聞いてくる。 その訳は料理が「フォー・フィレ<サーロイン>のステーキ」(17ユーロ)ひと品しか提供しない店だからである。それなのにキャパが80人くらいの店内はほぼ満席である。 グリーンサラダを食べたあと、ものすごい量のステーキが運ばれてくる。皿に盛られた肉と、横の銀皿に乗っている肉がひとり分の領土である。フレンチフライは食べ放題である。(隣りのテーブルの75歳はとっくに過ぎているトゥイギーな婦人はオカワリをしていた)
フィレ肉派のボクは脂分の多いサーロインはあまり好きではない。でも、この肉は脂肪を感じさせる臭いも味もなく、とても柔らかい。これを秘密のソースにつけて食べると止まらなくなる。このソースの基調はマスタードで、それ以外にもいろいろなスパイスや調味料を混ぜ込んであるようで、いくら食べても飽きがこない。
ステーキをおかずにしてご飯役のフレンチフライを食べると、両者がまったりと口の中で溶け合い、自然と微笑みが顔中に広がる。
食べ終わるころギャルソンがフレンチフライのオカワリを申し出てきた。そこで、「肉のオカワリもできるんですか?できるならお願いします」とふざけてみたところ、ふんふんと言いながら伝票に注文を書き込み始めたので、慌てて今のは冗談であることを告げた。よっぽど真面目な人なのだろう。
本心を言うと、もう一人前くらい、なんとか食べられそうな気がしていたんだが。。。
この店は以前はパリのポルト・マイヨー近くにあったというが、現在ではパリに支店はない。でも、電車賃をかけてもわざわざ出かけていく価値のあるレストランだとボクは思う。ユーロもだいぶ安くなったし、パリに行かれたついでにボルドーまで足を延ばしてみてはいかがかな?
ステーキ「L'Entrecôte」(ボルドー):http://www.entrecote.fr/villes/bordeaux.htm ]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/